あらすじ
三年前。
過疎化が進んでいたVRMMO《ラグナロク・パラドクス》は、バージョン2への移行に伴い“ワイプ”が実施され、全てのプレイヤーデータが消去された。
かつて最強と呼ばれたプレイヤー真田怜(レイン)は、妹の治療費を稼ぐため、ゲームの世界を去った。
しかし今、《ラグナロク・パラドクス》はワイプ後に爆発的な人気を博し、お金を稼げる新たな戦場へと生まれ変わっていた。
怜は、自分の居場所がもう無いことを理解しながらも、妹の治療費を稼ぐために再びログインする決意を固める。
彼のジョブは、ワイプで削除された存在しないはずのジョブ《魔剣士》。
今のプレイヤーたちは誰もその名を知らず、戦術もデータも失われたその職業は《レガシー》と呼ばれ、放置されていた。
「誰も知らないなら、俺のやり方で駆け上がるだけだ」
変わったゲーム。変わった環境。変わったルール。
それでも怜はかつての知識や技術、関係を武器に、無名から再び頂点を狙う。