あらすじ
【魔法至上主義の帝国。そこでは回路の色が全てだった。】
最高位の『金』を筆頭に、銀、赤、緑。そして最底辺の『青』
魔力伝導率が最悪な『青』の回路を持つ者は、戦場で盾となって死ぬだけの「サンドバッグ」として蔑まれていた。
伯爵家の嫡男として生まれたレフィアスは、その最底辺の『青』
だが、その正体は、前世で爆縮実験に失敗して転生した、重度の厨二病を患う天才物理学生(自称)の九条零だった。
「魔法? なんて非効率なエネルギー運用だ。
僕がこの世界に新たな『魔法物理学』を教えてやる」
12歳で実家を勘当され、死に損ないが集まる『青碧騎士団』へ追放されたレフ。
しかし、彼は自らの回路をセルフハッキングし、超並列演算器へと改造していた。
巨大な火球は、着弾前の「断熱圧縮」で爆破し、
幻惑の光魔法は、空気の「屈折率」を操作して暴き、
絶対の重力魔法は、エネルギー効率最優先の「ゼログラビティ」で宇宙まで突き返す。
これは、物理の教科書を片手に、神秘(まほう)という名の欠陥品を論破し、粉砕し、再定義していく少年の物語。