あらすじ

「俺の身体は商売道具だ。半端者に触らせる時間はねえ」 千葉県の総合病院に勤務する新人理学療法士・橘叶多(たちばな かなた)。 知識だけは豊富な彼はある日、自分の功名心から患者に怪我を負わせる事故を起こし、自信を喪失してしまう。 そんな失意の彼が担当することになったのは、パーキンソン病により身体の自由を奪われた、元宮大工の棟梁・久保勝(くぼ まさる)だった。 震える手、すくむ足。 かつて神業と呼ばれた職人の身体は、思うように動かない。 「死んだも同然だ」とリハビリを拒絶する久保。 だが、彼が夜な夜なベッドの中で、動かない足を動かそうともがく姿を知ったとき、叶多は教科書を捨てた。 メトロノームのリズム、大工道具のカンナ、そして現場の記憶。 型破りなリハビリで心を通わせ始めた二人だったが、非情な「転倒事故」と「リハビリ期限(180日の壁)」が立ちはだかる。 現役の理学療法士が描く、圧倒的リアリティの医療×職人ドラマ。 絶望の淵から立ち上がる二人の「伴走者」の物語。

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カクヨム
カクヨム2025/12/22
  • 現在の作品伴走者 ―新人理学療法士と棟梁の再設計図―