あらすじ
※この作品は作者の実体験を元にしたフィクションです。
私の胸には、生まれつき機械の鎖がつながっている。
高校2年生の中島紡の心臓を動かしているのは、自分自身の力ではなく、小さなペースメーカーだ。
何度も繰り返した手術、胸に残る大きな傷跡。
「普通」になりたかった。
ただ、みんなと同じように笑いたかった。
けれど、学校で待っていたのは、病気を「気味悪い」と嘲笑う残酷ないじめだった。
逃げ場のない孤独、鳴り止まない動悸。
「どうして私ばっかり、こんなに苦しまなきゃいけないの?」
命を繋ぐはずの心音(リズム)が、私を縛り付ける鎖のように重くのしかかる。
これは、死と隣り合わせの少女が、痛みの果てに自分だけの「生きる意味」を見つけるまでの、切実な命の記録。