あらすじ
魔王城、最終決戦。
魔族の第三王子ラグナロクと、最年少の見習い勇者ルカは、憎しみではなく「この悲劇を終わらせたい」という同じ願いで、互いの限界まで魔力を引き絞った。
二つの誓いが重なった瞬間、戦場は白い光に呑まれる。
目を覚ました先は、魔法のない現代日本。
しかも身体は子ども、戸籍も身分もない。呪文は出ず、警察には“中二病の迷子”扱いで保護される。
――けれど、攻撃の魔法が死んでも、心を扱う術だけは残っていた。
さらにラグの胸の奥には、魔王が遺した「最後の火種」が眠っている。
新しい日常の入り口で、ラグは気づいてしまう。
この世界に落ちたのは、自分だけではない。