あらすじ

製造設備と生産資材が運ばれて6輌の5式中戦車乙2型「チリオツニ」を組み立てて完成させたのは、石川県小松市に在る小松製作所の工場だった。  昭和20年11月4日、東西南北から本土へ上陸侵攻して来る強大な敵に圧倒される本土防衛の大日本帝国軍と国民義勇軍は敗走を繰り返し、日々、本土の失地は急速に広がって行った。  ソ連軍は占領した樺太と千島列島から北海道へ上陸侵攻し、其の南下を阻(はば)むべく、アメリカ軍も北海道に上陸した。  既(すで)に鹿児島県と宮崎県に上陸したアメリカ軍は九州北部へ侵攻している。  神奈川県、千葉県、茨城県の沿岸へ上陸しているアメリカ軍は東京を包囲しつつ、大本営が移った長野県松代の地へ進撃して行く。  更(さら)に新潟県直江津に上陸したイギリス軍も長野県との県境に迫っている。  大和灘で東北への上陸を計画していたソ連艦隊の意図を挫(くじ)いた帝国海軍の新鋭防空戦艦『丹生(にう)』が石川県沖の敵艦隊の撃滅に向けて接近中らしい。  11月5日、金沢沖と小松沖に現れた敵艦隊は小松航空隊の総攻撃を受けながらも地上部隊を上陸させて来た。  防衛戦闘に徹(てっ)する『越乃国(こしのくに)梯団(ていだん)』と国民義勇軍の噴進弾は迫る敵を撃破するが、激しい艦砲射撃と爆撃は続き、敵の侵攻は止まらない。  果たして『越乃国梯団』は強大な敵の侵攻から最終動座(どうざ)の地を防衛できるのだろうか?  そして、戦火を逃(のが)れようとする愛(いと)しい人達を守りきれるのだろうか?

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カクヨム
カクヨム2018/05/01
  • 現在の作品越の国戦記 後編 1945年晩秋(5式中戦車乙2型/チリオツニの奮戦)