あらすじ
伯爵令嬢エスリン・ベンゼルには不思議な記憶がある。大衆の憎悪を一身に浴び、「王妃を殺害した悪女」という汚名をきせられ処刑された、31年間の記憶。現在18歳の彼女は、この不思議な「前世の世界」で見た運命を回避するため、策謀を巡らす。もう二度と、憎いあの男の言いなりにはならないと心に決めて・・。そんな彼女が縁談の相手に選んだのは、金と赤のオッドアイを持ち「イーヴィル・アイ(魔眼)」の異名で畏れられる軍人アルベルト・デル―ジャであった。
戦争の武功を讃えられ、半年前に爵位を受けたばかりのアルベルトは、元平民の傭兵出身の男。領地ガルバラの内政に苦心していた彼は、副官ロベルの独断でエスリンとの縁談を纏められてしまう。気乗りしない彼は「仲良し夫婦ごっこはしない」と豪語したが、彼女は何故か気を悪くした様子もない。何故自分のような男のところへわざわざ嫁に来るのかと訝しみながらも、彼女のミステリアスな魅力に惹かれていくアルベルト。果たして、エスリンの狙いは何なのか?そして彼女の壮絶な前世の記憶とは────。
愛憎と策謀渦巻く、宮廷ロマンスファンタジー!