あらすじ
小説紹介:
ある事件によって、人類が途絶えた。
最後の生き残りである少年とその祖父。
祖父が死んでから、少年は世界でただ一人の人間になった。
旧世界の異物を漁って生きながら、魔物におびえて暮らす日々。
少年はある日、旅に出た。もしかしたら、自分以外に生きている人間がいるかもしれない。
もしかしたら、魔物とも分かり合えるかもしれない。
それが、絶望への入り口とも知らずに。
※以下ネタバレあらすじ
冒険に出た少年はラジオの放送をキャッチして、生き残っている人がいるのではないかと希望を持つ。
ラジオ局は見つからなかったが、魔物の巣を見つける。魔物と心を開けるかと思い近付くが、捕らえられて奴隷として使われてしまう。
魔物の巣から逃げ出した少年は、追ってきた魔物と戦う。
なんとか魔物から逃げ切れた少年は浜に打ち上げられた盲目の少女と出会う。
少女はここに人間がいることに驚いていた。少女は自身が何者で、やってきた場所のことを教えてくれない。
だが、探していた生き残りにようやく出会えたことで嬉しい少年は、少女とともに冒険を続ける。
再び浜に打ち上げられたのは、今度は大人の男だった。
怪しい男から逃げようとするが、好奇心に勝てない少年はその男も一緒に旅をすることにする。
男はしきりに少年の祖父のことを尋ねた。
そして、男は少年の家から何かを見つけると少年を殺そうとする。
男を返り討ちにした少年は、少女からこの世界について真実を聞かされる。
隔離されていたのは少年の方であって、少年の生きている範囲の外には、今にも多くの人間が暮らしている。
少年は外へ出ることを願った。それが、最悪の結果になるとも知らずに。
ずっと世界から隠されてきた少年の帰還は、世界に衝撃を与えた。
少女は少年に会いたかったが、国がそれを許さなかった。今や、彼は汚染区域から生還した唯一の英雄として祭り上げられているのだ。
少女が久しぶりにみた少年の顔は元気そうではなかった。それは、あの魔物が仕返しにやってくることを恐れていたからだ。
果たして魔物は壁を超えて少年に復讐しに来た。
最後の戦いに、少年は少女を置いて向かう。
自衛隊や米軍も含めた尊い犠牲の末、魔物を討ち果たすことができた。
少年は再び壁の内側へ戻ることを決意する。