あらすじ
海に囲まれた国ルミナリア。
小さな浜辺の村で暮らす少女カノンは、歌うことが好きだった。
彼女はまだ知らない。
その歌が、海神に届いていることを。
そして、自分が“神凪”と呼ばれる存在になる未来を。
神殿、王族、神官たち。
それぞれの立場と祈りが交差するなかで、
カノンは少しずつ「神と人の距離」を知っていく。
神は見守る存在であるべきなのか。
人は、神に触れてはいけないのか。
名を呼ぶこと、
声を交わすこと、
そして――選ぶこと。
これは、
神に愛された少女の物語ではない。
神を“神のまま”生かすことを選んだ、
ひとりの人の物語である。