あらすじ
「ギィィィィーーーッ!!」
「都合が悪くなると奇声を出す癖をやめろ」
時は2XXX年!
世界は今、ある駄天使の八つ当たりによって、わりと本気で滅びかけていた。
原因は単純明快。
天界の管理更生施設――通称《ぬくぬく煉獄ハウス》から、
囚人番号666番《モーニングスター》が脱走したのだ。
《ぬくぬく煉獄ハウス》とは、
危険すぎて処刑も消去もできない問題事象を、
「外に出さない」ことで世界の平和を保つ……という名目の隔離更生施設。
だが週末。
ぬくぬくに飽きたモーニングスターは、地上へ降臨。
テキサスの砂漠を皮切りに、世界各地で終末的トラブルが連鎖的に発生していく。
一方その頃、天界。
大天使ミカエルは、山のような書類の中から
一通の徴収令状を突きつけられていた。
――
「ぬくぬく煉獄ハウス脱走犯
囚人番号666番
〈星のモーニングスター〉を連行せよ」
――
拒否権? ない。
こうして、
世界一真面目で、世界一面倒見のいい大天使ミカエルは、
世界を滅ぼしかねない天界の問題児を回収するため、
荒野へ、新宿の夜へ、ヴェネチアの港へ、キラウエア火山へと向かう。
世界は滅びかけている。
チェンソーは振り回され、
終末はじわじわ近づいてくる。
それでも二人は、
とげとげの愛をぶつけ合いながら、
なぜか今日も一緒にいる。