あらすじ
愛染シリーズ第3弾!
衆人環視の茶室の中で起こった密室殺人。
犯人は被害者より先に死んでいた?
男装の麗人・愛染真琴は、清水信夫の語りの中から真実を見出せるのか?
古文書閲覧のために二橋大学総合図書館を訪れていた平成多摩大学准教授の清水信夫は、もっとも出会いたくないと考えていた二橋大学教授・愛染真琴と同じエレベーターに乗り合わせてしまう。しかも、駆動系の故障により、籠の中に二人きりで閉じ込められるという事態に。
メンテナンス会社の社員は渋滞に巻き込まれ、到着まで1時間はかかるという。
気を紛らわすために最近遭遇した事件の話をしろと愛染に要求され、清水は文化財調査のために訪れた旧家で起こった陰惨な殺人事件の話を始める。
事件現場は旧家の中庭に建つ茶室で、家族や調査員たちが見守っている中での犯行であった。
被害者は当主の老婆と、巨漢の次男。
一方は射殺、一方は刺殺。
一見、茶室の中で二人が殺し合ったかのように見えるが、両者の死亡時刻は違っていた。
密閉された茶室の中で、いったい何が起こったのか?
真犯人は誰か? その動機は?
愛染は清水の語りの中から真実を探る。