あらすじ
空が、なかった。
滅びゆく世界から逃れた王女ルーナが目を覚ましたのは、
魔法も、レイラインも存在しない……
彼女の世界から見れば、遠い未来にあたる地球だった。
人工の光が空を覆い、
金属の獣が地を駆け、
言葉すら通じない異世界で、
彼女の力は暴走し、身体は拒絶反応を起こす。
それでも、生きるために。
壊れた世界で、壊れないために。
失われた魔法を嘆くのではなく、
奪われた空を取り戻すでもなく、
彼女はこの世界の理を観察し、理解し、適応していく。
これは――
魔法が存在しない地球に堕ちた王女が、
それでも明日を紡ぎだす、静かな生存の物語。