あらすじ
アメリア・フォン・ザルフィング。 ザルフィング侯爵令嬢であり、アラステア王国の王太子アレクサンダーの婚約者。
彼女は、冷徹で堅物、数字を扱うことしか能がない「氷の人形」として知られていた。
しかし、その静かな佇まいの裏で、彼女こそがアラステア王国の安定を支える目に見えぬ「礎」であった。
だがある日、彼女が築き上げてきたすべてが、一瞬にして崩れ去ることとなる。
「アメリア・フォン・ザルフィング!本日、この場をもって、貴様との婚約を破棄することを宣言する!」
婚約者に捨てられ、義理の妹に裏切られ、もはや無用な存在として扱われた彼女。
だが、愚かな者たちは一つだけ、決定的な事実を忘れていた。
アメリアはただの侯爵令嬢などではない、ということを。
「私を捨てようとしたその愚かな望みこそが、貴方たちの人生最大の過ちです」
婚約破棄――。 それは、彼女を侮った愚か者たちへ贈る、完全なる破滅への幕開けだった!