あらすじ
「警察に通報? 無駄ですよ、どうせ動きませんから」
早乙女(さおとめ)リン、26歳。
彼女の仕事は、某市役所の「市民安全課」で、住民からの怒号とクレームにひたすら頭を下げること。
「解体ヤードがうるさい!」
「公園を占拠された!」 街は今、「どこの誰ともつかない正体不明の無法者たち」によって荒らされている。
言葉も通じず、ルールも守らない彼らに、警察も行政もお手上げ状態。
――法が裁けないなら、誰かがやるしかないですよね?
定時のチャイムが鳴れば、彼女は眼鏡を外し、愛機に火を入れる。
亡き父から受け継いだ伝説の名車、真珠色(パールホワイト)のZ750FX。
マフラーは、悪魔の咆哮を轟かせる『デビル管』
「分別は守りましょう」
これは、地味な公務員の彼女が、夜な夜なトングとスパナを振り回し、無法者たちに物理的な『行政指導』を行う物語。
自分ではただの「ゴミ掃除」のつもりだったのに、その姿が配信され、ネット上では―― 『このライダー誰だ!?』 『現代の必殺仕事人だ』 『日本の守護神きたあああ!』 と、正体不明のダークヒーローとして崇拝されてしまい……!?