あらすじ
塔に幽閉され、“国の資源”として“想造”の能力を利用され続ける少女ミオリ。
彼女は前世の記憶を持つ転生者でありながら、
姫でも英雄でもない、ただの実験材料だった。
十八歳の誕生日。
誰にも祝われないその日、
彼女の祈りから、“毒を宿した青年”が生まれる。
触れれば命を奪う毒を纏う身体。
それでも彼は、ミオリだけを救おうとした。
それぞれの正義と欲望で、
少女に近づいていく者たち。
これは、誰かに守られる物語ではない。
優しさが罪になり、
救いが破滅へと変わっていく物語。
姫でも王子でもない彼らが、
囚われの少女に愛を乞う――
歪んだ恋の群像劇。
その毒は、救済か。
それとも、破滅か。