あらすじ

「いいかケンジ。これは『お年玉』ではない。我々の生活費を懸けた防衛戦争だ」 1月1日、午前10時。 実家のコタツに集まったのは、昨年末の競馬で散り、財布の中身が壊滅した二人の男。 30代独身の「私」と、従兄弟の「ケンジ」だ。 彼らに残された兵力はわずか。 しかし、間もなく玄関からは「甥・姪」という名の無邪気な略奪者たちが押し寄せる。 この窮地を生き残るため、二人はある軍事同盟を結んだ。 名付けて、『鉄の三千円協定』。 「決して見栄を張って一万円(渋沢栄一)を出してはならない。三千円(北里柴三郎)で耐え忍ぶのだ」 完璧な作戦のはずだった。 最強の破壊兵器である「姪っ子(5歳)」が、ケンジの膝に乗るまでは――。 裏切り。見栄。そして、財政破綻。 新紙幣発行後の初春に繰り広げられる、大人たちの誇り高き敗走の記録。 (※ラブコメはありません。あるのは借金と脂肪だけです) 夏目凪さんの自主企画「年末年始を笑って過ごそう! コメディ特集!」に参加しました。 https://kakuyomu.jp/user_events/822139841671307843

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2025/12/20
  • 現在の作品ポチ袋のレジスタンス ~あるいは、叔父はいかにして渋沢栄一《かれ》を失ったか~