あらすじ
暗闇の中、
1つのスポットライトが輝く。
左側から白濁した、粘度の高い液体。
右側から赤黒い、サラサラとした液体。
この2つをパレットのように、
中央で混ぜ合わせる。
そうして出来てくるのは肌色だ。
液体が徐々に形を作り出して、
1つの生物としての形になっていく。
「おめでとう…君が人間だ」
大勢の人間になれなかった者たち。
彼らが一斉に俺に向かって拍手する。
選ばれたのだ。
その実感が胸を熱くさせた。
人間になったおれはある仕事を任された。それは、これから先、人間になるであろう未完成の者たちを選抜するのだ。