あらすじ
量子力学の世界では観測者が物事を観測しない限り物事は確定しないという相対的な考えが用いられる。であるならば人間は自分が死んだ事を観測できないので人間は主観的には死ぬことは無い。
量子不死説という考え方がある。
量子力学の『多世界解釈』に基づいた考えで、観測者が死に直面した瞬間、「観測者」は「死なない」と判断される分岐した世界(パラレルワールド)にだけ主観的な意識が継続するため、「自分は決して死なないように感じる」という逆説的な概念だ。
主人公はそんな量子不死説の世界に一人囚われ少しずつ壊れていく。