あらすじ

チリン、と鈴が鳴った。 色彩と概念が失われ、砂嵐のようなノイズと共に虚無へと還りゆく世界『ヴァニッシュ・ワールド』。 荒野で目覚めた記憶喪失の少女・コトハは、紺色の牡丹振袖を纏い、唯一の武器である「白紙の巻物」を手にしていた。 彼女の魂に刻まれているのは、前世から持ち越した「ことわざ」の知識。 白紙の巻物に「ことわざ」を刻めば、失われた事象を固定する奇跡が起きる。 しかし――世界の判定システム『ロゴス・コア』は、何者かによって悪意ある改ざんを受けていた。 正しいはずの知恵が「誤用」と断じられ、術者の身体が消える『ランダム・ペナルティ』。 言葉の衰退と、歪められた「ことわざ」。 名前を捨てた赤髪の傭兵・クサビを唯一の「楔(相棒)」として、コトハは狂った世界の辞書を綴り直す旅に出る。 それは、己の実在を賭けた、最も危うく美しい再定義の物語。

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カクヨム
カクヨム2025/12/20
  • 現在の作品『綴られざる理《ことわり》:古書店の娘と消失世界の楔』