あらすじ
かつて世界を救い、
《終焉の大魔法使い》と恐れられた男は――
強すぎたがゆえに、世界から捨てられた。
無詠唱魔法。
名前のとうり、詠唱。行わない魔法のこと。
寿命を持たない存在。
神と同列、あるいはそれ以上の力。
人々は彼を英雄としてではなく、
「世界の欠陥」として排除したのだ。
――そして百年後。
世界は何も変わっていなかった。
種族による差別。
神の祝福による序列。
生まれただけで価値が決まる歪んだ社会。
説得では変わらない。
祈りでも救われない。
ならば答えは一つ。
世界の価値基準そのものを壊すこと。
彼は無詠唱魔法国家
《ノクス・アーク連合国》を建国する。
レベル数千の兵。
世界法則を踏み越えた配下。
そして、銃を手にした少女が告げる――
「次に滅ぶ国の名前は、もう決まってるよ?」
これは復讐の物語ではない。
差別を終わらせるために、世界を更地にする物語だ。