あらすじ
世界的な大飢饉の末、ひとつの大国は滅びた。
戦争に勝ち、民を救おうとした結果、国そのものが壊れてしまったのだ。
そして時は流れ――
キャンプをしていた一人の青年は、霧の中で朽ち果てた巨木に導かれる。
その根元で、泣いている幼い少女と出会う。
少女は自らの正体を語らない。
だが、彼女のそばにある土だけは、不思議と死んでいなかった。
これは、
過去を知らない青年と、すべてを失った国の“名残”が出会い、
畑を作り、村を起こし、少しずつ国を再建していく物語。
剣よりも、食料を。
征服よりも、生活を。
かつて滅びた国の土は、まだ生きている。
今度こそ、同じ過ちを繰り返さないために。
――幻影国家再建記。