あらすじ
目を覚ましたら、知らない白い空間にいた。
ベッドも天井もない。代わりにいたのは、やたら頭の弱そうな女神と、妙に馴れ馴れしい使徒が二人。
――どうやら俺は、
夜中にスマホ通知を誤タップしただけで、異世界に拉致されたらしい。
事前説明なし。契約なし。同意書なし。
帰還方法は「そのうち考える」。
安全管理は「勇者だから大丈夫」。
いや、それ完全にブラック案件だろ。
帰る方法を求めて説明を要求するだけなのに、
なぜか女神は話を逸らし、世界の人々はノリで押し切ろうとする。
その結果、俺は次第にこう呼ばれるようになった。
「話が長い勇者」
「空気を読まない存在」
「異世界の想定外」
これは、世界を救う気など一切ない男が、
ただ“納得できる説明”を求め続けた結果、
異世界の常識そのものを揺るがしていくコメディである。
女神はポンコツ。
使徒は適当。
世界は勢い任せ。
――そして俺は、今日も言う。
「確認させてください。それ、誰が責任取るんですか?」