あらすじ
*〜*あらすじ*〜*
大学デビューに失敗し、アパートで孤独に震える青年・中村爽介。中学・高校でのトラウマから人間不信に陥った彼が、藁にもすがる思いで立ち寄ったペットショップ。そこで出会ったのは、売れ残りのクールなビーグル犬・むぎだった。
「ボクが君を救ったら、君もボクを救ってくれる?」
そんな身勝手な「孤独の取引」から始まった一人と一匹の共同生活。しかし、爽介は知らなかった。愛犬・むぎが、人間の言葉を完璧に理解し、心の中で凄まじいキレのツッコミを連発する「超・合理的思考」の持ち主だということを――。
大学まで尾行してくるほど過保護(?)な愛犬に振り回されながら、爽介の止まっていた時間は少しずつ動き出す。これは、臆病な大学生と、彼の「心のリード」を引く不遜なビーグルの、瑞々しくも可笑しな再生の物語。
🐶登場人物紹介👤
🐶 むぎ(本名:ワンコロ……ではない)
イギリス原産のビーグル犬。人間の言葉を理解できるが、決して喋らない(ツッコミはすべて心の中)。 合理的で冷めた性格。ショップ時代は「寝たふり」で客をスルーしていた孤高の犬。爽介に「むぎ」という、猟犬のプライドを粉砕する名前をつけられたことに納得していないが、彼の抱える孤独を見過ごせず、人生のコーチを引き受けることに。
👤 中村 爽介(なかむら そうすけ)
大学獣医学部1年生。 過去のいじめが原因で重度の対人恐怖症になり、「人間より動物の方が信じられる」という理由で獣医を目指す。真面目で優しいが、空回りしやすく、むぎに対しては異常なほど過保護。むぎを対等なパートナーとして扱い、何かあるごとに「救ってくれる?」と相談を持ちかける。