あらすじ
西暦2097年。
日本海側に位置する超巨大要塞都市「メガロポリス・イズモ」。
そこは、異界への門『黄泉比良坂(ゲート)』から湧き出る怪物「荒神(アラガミ)」を食い止める、人類最後の防衛線だった。
都市を支配するのは、強力な魔法を受け継ぐ八つの特権階級『八雲(やくも)』。
かつて『八雲』の一角・須佐家の長男として生まれた須佐焔(すさ ほむら)は、魔力測定値ゼロの「欠陥品」として実家を追放される。
スラム街で育ち、魔力を持たない「無色(カラーレス)」として国立防衛魔法学園に入学した彼を、周囲のエリートたちは蔑んだ。
だが、彼らは知らない。
焔が魔力を持たないのは、彼があらゆる魔法と異能を喰らい尽くす、魔法使いの天敵『神喰らい(ゴッド・イーター)』だからだということを。
「俺の仕事は掃除だ。英雄ごっこは、お前らがやれ」
これは、誰からも称賛されず、歴史にも残らない。
しかし、確実に世界を救い続ける、孤独な境界線の守護者の記録。