あらすじ
魔法が「便利な既製品」と化した現代。人々は「神から与えられた才能(ギフト)」と「高価な魔法デバイス」の多寡ですべてが決まると信じ、研鑽を忘れていた。
国家魔導院の至宝と謳われたセシル・ロウは、妥協なき厳しさと「基礎こそが真理」という信念ゆえに「氷の悪女」と忌み嫌われ、王子と聖女の策謀によって魔力を封印、追放される。
すべてを失い、場末のゴミ山に落ちたセシル。しかし、彼女は絶望することも、復讐を誓うこともなかった。彼女にとって、王子からの仕打ちなど、思考を妨げる不快な「雑音(ノイズ)」に過ぎないからだ。