あらすじ
――亡くなった曾祖父は魔法使いだった。
現代に生きる高校生・双代一輝<ふたしろかずき>は、両手に触れた二つの同じ物体を一つにして、より強力に作り変える統合魔法――通称「ニコイチ」を曾祖父から習っていた。
今の世の中では魔法を堂々と使うこともできない。そのことにつまらなさを感じていた一輝は、曾祖父のいた世界で成り上がることを夢見る。
ついぞ元の世界に帰れなかった曾祖父の親族に、幸せに人生を全うしたことを伝えるという使命と共に、彼の遺した魔法で異世界へと旅立つことを決意した一輝。
異世界に到着した一輝を待ち構えていたのは、ダンジョンの中で魔物の大群に追われていた魔法剣使いの少女・レイラとの衝突&キス。
戸惑いながらも二人は協力して、魔物を討伐することになる。大量のゴブリンを吹き飛ばし、迫りくるオークに一輝とレイラの武器が絶命の一撃を放ったが、そこで悲劇が訪れた。
「――わ、私の剣が欠けてる!?」
何度も重ね掛けしたニコイチによって作り替えられた木刀とぶつかって、欠けてしまった魔法剣。
一輝はニコイチで、その魔法剣を直すことを約束し、レイラと共に王都へと向かう。
しかし、そこでも一波乱。レイラの魔法がキスした拍子に暴走し、二人は放れて行動することが出来なくなってしまった。
魔法学園の女子寮の一室で、授業で、ダンジョンで。片時も離れることなく生活しなければいけない中、二人の心の距離も接近していく。
かつて曾祖父が生きていた世界に胸を高鳴らせる一輝は、レイラの魔法剣を修復し、無事に曾祖父の親族を見つけることはできるのか。