あらすじ

雪が降る夜、処刑台の下で――名もなき剣士は、名を奪われた姫を拾った。 敗戦国の剣士ユキトは、ある“命令”を果たした代償として名を名乗れない。だが、王都が消したかったのは、彼の名だけではなかった。戸籍を焼かれ、存在そのものをなかったことにされた姫ツバキ。彼女の名が戻れば、戦争の虚偽と粛清の歴史が露わになる。 追っ手、密偵、偽の英雄、正義の顔をした処刑人。雪の下に埋められた「真実」を掘り起こすほど、ユキトの剣は鈍り、心は削れていく。それでも彼は守る。忠義のためではない。未来のために。 名を失った者たちが、もう一度名を呼び合えるように――雪の夜に始まる、奪還と贖罪の剣劇。 ・・・・・ 雪が降る王都。敗戦で滅びた国の剣士・ユキトは、戦場で“ある命令”を遂行し、以後いっさい名を名乗れない身となった。 ある夜、処刑寸前の女を救ったことから、彼は国家の暗部に触れる。女の正体は、王家の血を引きながら戸籍も名も奪われた姫・ツバキだった。 王都を動かすのは、戦争の責任を隠すために“都合の悪い名前”を消して回る影の政(まつりごと)。姫の名が戻ると、戦争の虚偽と粛清の歴史が暴かれる。 ユキトは「名を奪われた者を守る」ために剣を抜くが、それは同時に、自分が戦場で斬った“真実”と向き合うことでもあった。 逃避行は、やがて王都の中枢へ――。 雪の下に埋められたのは、姫の名だけではない。戦争で消された民の名、口封じされた英雄の名、そしてユキト自身の名。 名を失った剣士が最後に選ぶのは、忠義ではなく、未来のための「告発」だった。 これは、雪の夜に始まる、名の奪還と贖罪の剣劇エンタメ。

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カクヨム
カクヨム2025/12/20
  • 現在の作品名を捨てた剣士と、名を奪われた姫