あらすじ
コールセンター――そこは、人間の負の感情が渦巻く最前線。
中堅IT企業《東央ソリューションズ》でクレーム対応を担当する國方は、日々怒号を浴びながらも、感情を押し殺して働き続けていた。
そんなある日、上司に呼び出された國方は、「いい報告と悪い報告がある」と告げられる。
現場のために必死で作り上げた改善企画が採用された――その直後に突きつけられたのは、まさかのリストラ宣告だった。
努力は会社のもの。
残ったのは、居場所を失った現実だけ。
失意のまま帰路についた國方は、元彼女が新しい恋人と笑い合う姿を目にし、ふと気を取られた瞬間――トラックに轢かれてしまう。
次に目を覚ました場所は、見知らぬ木造の部屋。
身体は若返り、脳裏には「アルベルト・フォン・リーベンハイム」という名の下級貴族の記憶が流れ込んでいた。