あらすじ
栄華を極めた旧文明が滅びて、永い年月を経た世界は剣と異能が支配する世界へと変貌していた。異常進化した魔獣が跋扈するなかで、人類もまた異能を発現。歴史は再び時を刻み始める。そのような環境の中でも、多くの国々が栄枯盛衰を繰り返した。勃興し、拡大と消滅を経て、やがてひとつの王国は帝国へと急成長する。
シュタール帝国。
その立役者となったのは、ひとりの少女だった。窮地に立つ国を、奇策、機略を用いて敵軍を次々と撃破。王国だった国を帝国へと一気にのし上げることに成功する。軍略の申し子にして『銀の賢者』と呼ばれた彼女は、ある日突然、表舞台からその姿を消した。十二年の月日が経ち、栄華を極めた帝国の片隅で少女は転生する。そして、かつて自らが創り上げた帝国の、絶望的なまでに腐敗した世界をひっそりと取り戻す決意をする。
少年ノルとの出会い。帝国の支配に抗う組織『黒焔騎士団』の仲間たち、子供たちとの出会い、深い過去と様々な人間ドラマ、家族のような繋がりを通じて、傷ついた彼女の心は少しずつ開かれていく。
『人と人』、『人と魔獣』、『魔獣と魔獣』。そこに加わる旧文明の遺物。
最強の仲間たちと共に、戦いは人と魔獣の種を超えた、より複雑な形へと変化する。
帝国、魔獣、教団、組織、ギルド、そして旧文明が遺したもの……。舞台は新たな時代へと突入していく。
※今作も拙作『大国に囲まれた小国の第四王子戦記』と同じく、歴史、史実の戦略、戦術、経済、宗教史をベースにファンタジーを織り交ぜる形で創り上げました。
尚、今作は、妻との共同執筆となりました。展開案や描写表現、様々なダメ出——修正をしてもらいグレードの高い作品になりました。感謝です。