あらすじ
かつて人類と魔王との戦いがあった。
魔王は最強の勇者率いる勇者パーティーによって倒されたが全滅。
しかし、勇者パーティーには生き残りがいた。
「雑用係」の男、レイド・アークス。
表向きは弱者ゆえに運よく生き残った彼こそが、魔王討伐の影の功労者だった。
しかし、その事実は誰も知らない。
彼は魔王討伐後に静かに引退し、田舎でのんびり暮らしていたからだ。
魔王討伐から20年。
すでに38歳になったレイドに王立魔法学院から使者が来る。
慢性的な教師不足に悩む王立魔法学院から教壇に立ってほしいとの打診だ。
差出人は勇者戦死後、王国最強と言われた女だった。
「まぁ……暇だし、ちょっとだけな」
こうして、誰もその正体を知らぬまま“平民教師”として学院に赴任するレイド。
だがそこは、貴族至上主義が支配する魔法エリート校だった――――。
「平民が教師とか、冗談だろ」
「この学園は選ばれた血の者のためにある」
「すぐに辞めてもらう」
そんな声にレイドは静かに答える。
「……じゃあ、お手本を見せてやるよ」
今、最強の“裏勇者”が知らぬうちに伝説になった男が貴族主義の学院に旋風を巻き起こす――――!