あらすじ
氷と炎――相反する二つの力を同時に操る少女、レイ。
十六歳にして最強と称される彼女は、その力ゆえに人々から畏れられ、期待され、そして孤独だった。
風と雷を宿す剣士カイは、そんなレイに敗れながらも、何度でも立ち向かう熱い少年。
彼はライバルとして、やがて彼女に好意を抱きながら、並び立つ存在を目指して成長していく。
一方、光と闇の魔法を使うハーフエルフの少女リュナは、引っ込み思案ながらもレイを支える唯一の親友。
誰よりも近くで彼女の弱さを知り、静かに寄り添い続ける。
やがて三人は、世界を揺るがす戦いへと巻き込まれていく。
絶体絶命の中で覚醒するリュナ。
雷神と風神の力を宿し、運命に抗うカイ。
そして――レイの内に眠っていた、世界の創造主アルカディアの存在が目を覚ます。
「世界を守るために、神として生きるか」
「大切な人と並ぶために、神をやめるか」
究極の選択を迫られたレイが選んだのは、
世界よりも、人を想う心だった。
神話が終わり、戦いが終わったその先で、
三人はそれぞれの未来を選び取る。
これは、
力の物語ではない。
世界に抗い、迷い、選び続けた
三人の少年少女が紡ぐ――
覚悟と友情、そして恋の物語。