あらすじ
人々が「異才」と呼ばれる超常の力を持つ現代日本。
火を操る異才を持つ女子高生・日向灯花には、小学生の頃に自分の火で人を傷つけてしまったトラウマがあった。「暖かいだけで役に立たない」――そう言って自分の火を嫌う灯花の前に、12月のある日、一人の転校生が現れる。
花輪環。灯花と同じ琥珀色の瞳を持ち、同じ火の異才を持つ少女。感情の読めない彼女は、灯花の火を見てこう言った。
「暖かくて優しいのはいいこと。それはきっと、すべてを焼き尽くせる火よりもずっといい」
環との出会いをきっかけに、少しずつ自分の火を受け入れ始める灯花。しかしその変化は、ずっと灯花を見守ってきた3人の少女たちの心を揺さぶることになる。
幼馴染の秋月早紀。ムードメーカーの七瀬彩羽。お姉さん的存在の柚木詩織。
3人はそれぞれ、灯花への想いを胸に秘めていた。
「私、灯花のことが好き。友達としてじゃなくて恋してる」
じんわり暖かくなる気持ち。ドキドキする気持ち。切なさに胸が苦しくなる気持ち。
3人に対して、それぞれ違う感情を抱く灯花。
どれが「恋」なんだろう?
これは自分の火と、自分の心に向き合う少女の、ちょっと不思議な恋の物語。
※当作品は「カクヨム」でも掲載しています。