あらすじ

「よく来たなリーゼル。俺がヴァルター・ラングハイムだ」  義妹に婚約者を奪われた子爵令嬢のリーゼルは、亭主関白で有名な土地柄であるラングハイム領の領主、ヴァルターと結婚することとなった。  ヴァルターはとても背が高く雄々しい佇まいをしており、優雅に空を舞う大鷲を連想させた。 「よ、よろしくお願いいたしますヴァルター様。リーゼルでございます」 「うむ、よろしくな。――知っているとは思うが、我がラングハイム家は、代々亭主関白な家系だ。リーゼルも我が家の嫁になったからには、亭主である俺の言うことには、何でも従ってもらうぞ」 「は、はい、承知しております」  いよいよ地獄の亭主関白生活が始まるのかと、リーゼルが身構えた、その時だった――。 「うむ、ではまず最初に――何だお前のその服はッ!」 「っ!?」  ヴァルターはリーゼルの着てきた、みすぼらしいドレスをビシッと指差す。  勘当同然に家を追い出されたリーゼルは、ボロボロのドレスしか与えられなかったのだ。  妻となる女がこんなボロ雑巾みたいな格好で嫁いで来たら、怒りたくなるのも当然だろう。 「も、申し訳ございませんでした……! ヴァルター様の――」 「それではお前の『美しさ』が、全然引き出せていないではないかッ!」 「…………え?」

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カクヨム
カクヨム2025/12/20
  • 現在の作品義妹に婚約者を奪われた令嬢が、亭主関白で有名な辺境伯に嫁いだところ……!?