あらすじ

魔族でありながら、人間の国で孤児を育て続けた“先生”。 誰より優しく、赦し、寄り添うその姿は、聖女と呼ばれてもおかしくないほどだった。 私は幼い頃から、その方に救われ、その方を愛していた。 けれど成長するにつれ、気づいてしまう。 ──私は先生を憎んでいるのではなく、 先生の幸せの邪魔になる「誰か」を憎み、 先生の優しさに甘えることしかできない「自分自身」を憎んでいたのだと。 王都へ戻る馬車の中、微かな揺れと共に思い出が蘇る。 愛と憧れと後悔の奥に、初めて知った“憎しみ”がある。 『聖女と呼ばれぬあの方に、私は憎しみを教えられた』 ──それは、誰より清らかなあの方を愛しすぎたがゆえの、静かな告白。 井上ひさし先生の『握手』のオマージュ作品です。是非皆さん国語の教科書の『握手』を読んで下さい…読んで下さったらマツケンサンバ踊ります。

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カクヨム
カクヨム2025/12/19
  • 現在の作品聖女と呼ばれぬあの方は、私に憎しみを教えてくれた