あらすじ

女神の祝福に満ちた世界。 人々は救われ、長く穏やかに生きていた。 だが、その世界で、 たった一人、救われなかった少女がいた。 ―― 人は生まれながらにして祝福の恩恵を授かる。 傷は癒え、病は遠ざかり、老いはゆるやかにしか訪れない。 そして、長く、穏やかに、千年の時を生きる。 しかし、その奇跡はやがて“生きる意味”を薄れさせ、世界は静かに停滞していく。 その停滞を打ち破ろうと動いたのは、皮肉にも反政府勢力だった。 『祝福は毒であり、魂を腐らせる』 その思想のもと、都市を破壊し、魔物を解き放ち、安寧を貪る人々への粛清を続けていく。 混迷の中、世界政府たる祝福律議会《エルメトア》は新たな英雄を求め、 星導機関《アストラル・フェイン》を創設する。 少女アメリアン=フロステルもまた、世界の未来を担う“英雄候補”として選ばれる。 だが、そこは才能を育む学び舎などではなかった。 祈りは届かず、光も意味を持たない。 少女は望まぬまま、世界の“象徴”とされた。 これは、祝福に守られた世界が生み出した、 ひとりの少女の沈黙の物語。

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カクヨム
カクヨム2025/12/19
  • 現在の作品静寂の祈響士(セリオネア)