あらすじ
王国に仕える騎士に憧れ、正義と奉仕を胸に騎士団へ入隊したアルファス・リーベル。
人々を守る存在になるという夢を抱き、剣を手に取った彼だったが、騎士団での生活は、次第に理想とかけ離れたものだと分かっていく。
命令は絶対で、疑問を持つことは許されない。民を守るという信念よりも、組織の都合や命令の達成が優先される日々の中で、アルファスは自分が思い描いていた騎士像とのズレを強く感じるようになる。
ある任務をきっかけに、その違和感は決定的なものとなった。
自分の信じる正しさを貫けない場所に留まり続ける意味はないと悟ったアルファスは、任務後、騎士団を離れる決断を下す。
肩書きも立場も失い、街を彷徨う中で、彼は冒険者ギルドが主催する実力試験の存在を知る。
組織に縛られず、自分の判断で動ける冒険者という生き方に惹かれたアルファスは、過去を伏せ、一人の挑戦者として試験に挑む。
騎士団で培った技と経験は、冒険者の世界でも十分に通用するものだった。試験を突破したアルファスは、冒険者としてギルドに迎え入れられる。
こうして元騎士団所属のアルファス・リーベルは、冒険者へと転職する。
命令に縛られない自由な立場の中で、自分の意思で依頼を選び、人を助け、振るう。
冒険者としての生活を謳歌しながら、自分なりの「守る」という在り方を見つけていった冒険者の記録――。