あらすじ
神託によって裁かれ、救われ、殺されてきた世界。
その中心にあった白巫王国で、下級巫女・ミサキは「神意を正しく受け取れない欠陥品」として追放される。
━━だが、神託は壊れ始めていた。
神の声が届かなくなった世界で、
白巫王国は「神の代理」を名乗り、
神なき裁定と粛清を始める。
一方、神も王も信じない処刑剣士・焔は、
神託なき戦場で初めて「自由に人を殺せる」ことに気づき、
同時にその自由の重さに足を取られていく。
追放された巫女。
神を名乗る者たち。
神を斬ろうとする男。
そして、勝敗すら商品にする情報商人。
これは、
「神を殺せば終わる」という幻想が壊れる物語。
救いはない。
英雄もいない。
けれど━━
灰の下で、まだ終わっていない何かが、確かに息をしている。