あらすじ
「――任務開始時刻は今より0秒後。迅速に動け」
南北に分断された日本の国境線、混沌の街「ミヤギノフ」。
予備役通知を突きつけられ、くすぶっていた元軍人サーシャが出会ったのは、連邦の最高機密である多次元情報演算兵器――を名乗る幼女だった。
彼女の目的は、南側日本の最深部「トウキョウ・サルコファガス」への到達。
内部に仕込まれた自己破壊プログラムを解除し、真の能力を解放すること。
報酬もないまま、最凶の幼女兵器の「護衛ユニット」に徴用されたサーシャ。
軍火器と電脳が火花を散らす逃避行が始まる。
完璧な論理を求める北の追っ手と、退廃を愛する南の支配者。
世界を支配する「嘘」の中で、二人が積み重ねたのは、泥だらけの道、ハンバーガー、そして無価値な「思い出」のログだった。
思い出は、鉄の空をこじ開ける鍵となるのか。
銃弾と絆が交錯する、サイバーパンク・バディSF。
ここに、本物の夜明けをハックする旅が始まる。