あらすじ
「――あ! 繋がりましたね! おめでとうございます! 初期同期、完了です!」
ある日、俺のPCが壊れた。
いや、壊れたのはPCだけじゃなかったのかもしれない。
規則的な砂嵐(ノイズ)と共にモニターから「はみ出して」きたのは、画素の荒い、しかし奇妙に鮮明な少女だった。
彼女はウイルスでも幽霊でもない。
現代社会の膨大な情報の海、俺たちが無意識に切り捨ててきた「ノイズ」の集合体。
「ハードウェア(現実)はいじれませんが、あなたの『世界の見え方』なら変えられますよ?」
彼女と同期してしまった俺の視界には、日常の裏側に潜む「情報」が見え隠れするようになる。
それはただの幻覚か、それとも世界の真実か。
削除不可能な「バグ」を抱えた俺と、ノイズから生まれた「彼女」。
二人の奇妙で、少し騒がしい日常が始まる。