あらすじ
古書店「月影堂」の店主・木村正明は、ある日、常連客の佐藤恵子が突然姿を消したことに気づく。恵子は毎週必ず訪れる客で、特に一つの古びた懐中時計に執着していた。その時計には「時を戻す力がある」と語っていた恵子。彼女が言った言葉が、木村の心にひっかかり、ある晩、彼はその時計が眠る地下室へ足を踏み入れる。
時計の背面に彫られた「時の扉を開けるもの」という文字に導かれ、木村はその時計を手に取る。すると、奇妙な現象が起き、彼は意識を失い、目を覚ますと店の入口に立っていた。だが、外の世界はどこか違って見え、恵子の名前が書かれた手帳には不可解な変化が…。時計の力がもたらす謎と、失われた時間の中に隠された真実を追い求める木村がたどり着く恐ろしい結末とは?