あらすじ
※本作は既存作品の原本を基にした改稿版です。
物語構成・終盤展開・敵役設定を大幅に再構築しており、内容はほぼ新作となっています。
「白い神使は、何度生まれ変わっても、同じ魂を探し続けた。
巡り逢いの約束を終わらせるために――
永劫を共に生きる二人の、静かで確かな恋の物語」
怪異が視える小説家・美作逢は、ある春の夜、桜の大樹の下で瀕死の少年を拾う。
銀の髪と赤茶の瞳を持つその少年は、自らを「柊」と名乗った。
人ではない気配を纏いながらも、柊は穏やかで献身的だった。
料理を作り、家を整え、逢の隣で静かな日常を送るうちに、二人の距離は自然と縮まっていく。
前世で出会っていた、逢と柊。
神子の魂を避けてきた逢に記憶はない。柊は覚えている様子だが、何も語らない。記憶と心がすれ違う。
柊は、命の芯を奪われた化狸の妖怪だった。
怪異を収集・保全する組織「蒐奇会」のコレクター・勘解由綺善は、柊の命の芯を封じ、逢までもを鑑賞品として狙っていた。
柊を守るため、逢は逃げ続けてきた「神子の魂」を受け入れる決意をする。
それは、永劫に流転する神の魂を引き受ける選択だった。
綺善の奇襲により追い詰められた逢の前に、柊が現れる。
柊は自ら命の芯を放棄し、逢の眷属となることを望んだ。
「僕の命の芯は、逢さんです」
魂を結んだ二人の神力は混じり合い、白から秘色へと変わる。
巡り逢いの約束は終わり、選び取った未来が始まる。
神と妖怪が運命を選び続けて愛を確かめ合う、静かな永遠の物語。
※原本はこちら(原本のみRレーティングあり)
https://estar.jp/novels/26469582