あらすじ
レイア・ヴェトムは指名手配されていた。
勇者とその仲間達を裏切り、魔王城に捨てて逃げるという非道な行いをした事で、国家転覆罪及び人類反逆罪にかけられてだ。
原因はレイアの能力『認識阻害』にあった。
魔王逹との最終決戦で張り切った結果、『敵』を『味方』として認識し、『味方』を『敵』として認識させて同士討ちをさせてしまったのだ。
結果、勇者を追い込み魔王側を勝利に導いてしまった。
確かにこの件の犯人はレイアだ。だが彼は手を下していない。
だが敗北の関しての原因やら罪は、何から何まで全て彼のせいになっていた。
結果、彼は裏切り者の大犯罪者として指名手配されることになった。
レイアの今の夢は『冤罪を晴らし、平和に暮らしたい』事だ。
しかし指名手配されている以上、レイアは日々命を狙われる。
命を狙われない為に……
事件の真相を自分の中に封印された邪神のせいにすることにした。
勿論そんな者は封印されてはいない。悪役ムーブの演技でそれらしく嘘を吐く。
自分を殺せば邪神が蘇り全てを滅ぼすと脅したり、左手が疼いたフリをして無駄な争いを避ける為に。
今日もレイアは嘘を吐く。それが平和に繋がる事を願って。
嘘と演技を重ねた末に出来上がる彼の虚像は、果たして何をもたらす事になるのか?