あらすじ
勇者召喚に巻き込まれ、異世界へと連れてこられた少女エルナ。
しかし彼女に与えられたスキルは、戦えもしなければ目立ちもしない“補助系”だった。
「勇者適性なし」
そう告げられた彼女は、英雄候補たちの影に追いやられ、王城で雑務をこなすだけの存在となる。
誰にも評価されず、感謝されることもない日々。
けれどエルナには、ひとつだけ秘密があった。
彼女が関わった作戦は成功し、彼女が運んだ物資は人を救い、彼女が支えた仲間は生き残る。
――本人だけが、報われないまま。
やがて勇者パーティーが壊滅寸前に追い込まれたとき、
世界を救う最後の鍵が「英雄になれなかった少女」に託される。
これは、
剣を振れない彼女が、
魔法を撃てない彼女が、
それでも“世界の成功率”を静かに底上げしていく物語。
英雄の名は刻まれない。
だがその背後には、確かに彼女がいた。
――影に生きる少女が、世界を救うまでの物語。