あらすじ
ある朝、教室に広がった魔法陣がすべてを変えた。
運動神経抜群でクラスの中心人物、阿部龍臣。
彼が「勇者」として選ばれ、クラスメイト全員が異世界へ召喚される――はずだった。
だが、出席番号最後の佐藤拓海だけは、召喚の「定員漏れ」で静まり返った教室に取り残されてしまう。
呆然とする拓海の前に現れたのは、世界の運用保守を担当する派遣社員の神様・カミシロ。
「ごめん、バスの定員みたいなもんでさ」とお詫びに渡されたのは、世界の理を書き換える最強の【管理者権限】だった。
一方、異世界に渡った阿部たちは、王国の罠にはまり「奴隷勇者」として過酷な戦場へ駆り出されていた。
遅れて異世界へ足を踏み入れた拓海が目にしたのは、かつての輝きを失い、泥にまみれて絶望するクラスメイトたちの姿。
「助けてやるなんて言ってない。……でも、俺の許可なく勝手に死なれるのはバグと同じだ」
圧倒的な権限を使い、拓海は姿を隠したまま世界をデバッグし始める。
これは、最強の「イレギュラー」が、絶望に染まった異世界を裏からログアウトさせる救出と復讐の物語。