あらすじ

仕事から帰宅し、何気なくスマートフォンを眺めていた淳(あつし)は、再生数も少なく不気味なサムネイルを持つ一本の動画を見つける。 それは「最後まで見てください」とだけ書かれた、正体不明の映像だった。 再生された動画に映っていたのは、淳自身の部屋。 そしてテレビの反射の中に、横に裂けた瞳を持つ“山羊の眼の悪魔”が映り込んでいることに気づく。 動画は止められず、悪魔は画面越しに淳へ語りかけ、「見たね」と存在を刻みつける。 再生が終わった瞬間、日常は静かに崩壊する。 部屋には何もいないはずなのに、背後から視線が消えない。 動画は終わったのに、悪夢は終わらない。 やがて淳は理解する。 この呪いは映像の中に留まらず、見る行為そのものに宿るのだと。 スマホで動画を再生するたび、現実と映像の境界は曖昧になり、山羊の眼は内側から淳を監視し続ける。 逃れる方法はない。 苦しみは終わらない。 なぜなら、再生してしまったから――。 物語は、読者自身にも問いを投げかける。 次にスマホを開いたとき、そこに映る“眼”は、本当にただの動画なのか?

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小説を読もう2025/12/17
  • 現在の作品山羊の眼