あらすじ

王国アルシエルは、白銀の雪と竜の影に覆われている。 咆哮も断末魔も区別がつかず、人と竜の境界はすでに失われていた。 治癒士リヴィア・スノウレイは、空槍騎士を父に持つ貴族の娘だ。 父と弟は蒼天戦域に立つ戦う者。 母は命を削り尽くし、人を癒し続けた者だった。 本当は父に憧れ、槍を握りたかった。 けれど母の最期の願いによって、彼女は祈りの魔杖を選んだ。 竜との戦いが一時沈静したある日、訪れたはずの休暇。 幼なじみの空槍騎士、そしてその兄との再会が、 彼女の静かな日常に、これまでになかった“間”を生む。 戦う者と、祈る者。 前線と後方、剣と治癒。 交わらないはずだった運命が、蒼天の下でゆっくりと軋み始める時、 リヴィアは問い続けることになる。 ——祈りは、誰を救うためのものなのか。 白銀の国で描かれる、戦と信念、そして静かな想いの物語。

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カクヨム
カクヨム2025/12/17
  • 現在の作品蒼天に祈る