あらすじ

商店街の外れに存在すると噂される、地図に載らない店。そこに入った者は必ず何かを失うが、それが何かは決して分からない。出版社の校正部で働く主人公は、言葉の違和感を修正できなくなるという異変をきっかけに、その店の存在を意識し始める。友人もまた店を訪れ、説明できない空白を抱えていた。 やがて主人公は店に入り、古いノートを手に取る。それは過去の自分が残した記録であり、失われていく記憶や人間関係を留めるための証拠だった。ノートを読み進めるうちに、主人公は自分が何度も店を訪れ、少しずつ大切なものを失ってきた事実を知る。 分からないまま失われる恐怖と、それでも書き残そうとする抵抗。 未知の代償を前に、人は自分自身をどこまで保てるのかを描く、静かな喪失の物語。

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カクヨム
カクヨム2025/12/17
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