あらすじ
「あなたを転生させてあげましょう」
誰もが一度夢見たであろう、祝福の兆しのような救いの声。
――異世界転生、キタぁあぁぁああ!!
その通り、大林田奈(おおばやし たな)は女神の声を聞いてすぐ、異世界に転生した。
「創造再生!? これ、チート確じゃねぇか……!」
突然の転生にどう見てもチートにしか見えないスキル。
放り出された辺境と最後に耳たぶに残った意味深な女神の言葉まで。
決まった。
異世界ハーレムライフのテンプレ、キターーーーー!!
ここからチート使い放題の俺、なんかやっちゃいました? から始める異世界英雄伝説ハーレムの幕開けじゃ!
……と信じてやまない彼だったが、異変はすぐ訪れる。
「なんでみんな指が六本生えてんだ!? しかも全員、顔が同じだろーが!」
そう、女神が飛ばした世界は彼の生前、AIを使って書いたノベルのような世界。
ずばり、AIの考えたようなファンタジー世界だった。
「どうなってんだ、これ。世界観バグりすぎだろぉおお!!」
異世界ではあるし、それでもハーレムワンチャンある。
すぐ奮い立つ田奈だが、彼の転生先はそう甘いものではなかった。
話しが通じるようで通じない、見た目が変形したりバグったりする人たち。
思いもしなかった、テンプレのようでテンプレじゃない人の心が理解出来てない展開のオンパレード。
果てには世界観がまるごと変わってしまう疑似転移まで。
ヒロインと思しき子もその例外ではなく、彼の心労を加速させる。
「それでも俺は……俺は、異世界ハーレムを築いて見せる!」
これはタナトスってあだ名で恐れられた主人公が、あべこべな世界でチートを駆使し、ハーレムを目指す新感覚異世界ライフである。