あらすじ
通信制高校を卒業し、新卒で入社した製造業を一ヶ月で辞めた結果、飯田明人(18)は絶賛引きこもりニート中だった。社会や親からも期待されず、将来の展望もないまま自堕落な日々を過ごしていた。
昼夜逆転。
朝か夜かも分からない時間に起きて、冷めたコンビニ弁当を食べ、アニメ・ゲームの毎日。
「……これからどうするかなー」
呟いてみても、誰が聞くわけでもない。
履歴書に書ける経歴は、たった一ヶ月で終わった職歴だけ。
親からの視線は日に日に重くなり、会話は最低限。
もう期待されていないことだけは、嫌というほど伝わってきた。
だから俺は考えるのをやめた。
将来も、夢も、希望も。
そんなある日、欲しいゲームを買うためにスクロールしていた単発バイトアプリで俺はそれを見つけた。
ーー【成功報酬10億円/未経験歓迎/即日採用】
「……は?」
思わず声が漏れた。
「どう考えてもアウトだろこれ…」
だけど、指はなぜか画面を閉じなかった。
住所不明。会社名なし
あるのは「簡単な面接あり」という一文だけ。
「まあ……暇だし」
失うものなんて、何もない。
そんな投げやりな気持ちで、俺は応募ボタンを押した。
このとき俺は、まだ知らなかった。
その軽いクリック一つが、
異世界を救う仕事の始まりになるなんて