あらすじ
坑道事故で目を覚ましたとき、
そこは血と瓦礫に埋もれた地獄だった。
助かるために必要だったのは、剣でも魔法でもない。
叫ばず、祈らず、数を数えること。
正体不明の青年は、生き残った坑夫たちに告げる。
「動くな。順番を決める。無駄に空気を使うな」
それは“教育”の始まりだった。
彼は英雄ではない。
改革者でもない。
ただ、かつて「先生」から聞いた言葉を、
理由も分からないまま使っているだけだ。
だがその教育は、
鉱山を、都市を、やがて国家と戦争を変えていく。
――勝ったのに、救われない。
――正しかったのに、許されない。
これは、
教育という非暴力の技術が、世界を侵食していく物語。
残酷描写あり/シリアス/知略・管理/戦記要素あり。